2015年1月13日

Boatmurdered (3)

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Boatmurdered

http://lparchive.org/Dwarf-Fortress-Boatmurdered/

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Part 3: by TouretteDog

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プロローグ

さかのぼること1050年、ドワーフの国キンメルビル"樫の本"はその鉱山を掘り尽くした。
彼らは新しいキンメルビルの家を作るべく、また黄金への欲望と、
神秘の(もちろん高価な)金属アダマンタインの噂によって、
7人の移民をスムースポイント・オブ・プライドへと送り出した。

鉱山の不幸な監督者による移住1年目の日記が復元され、
謎に包まれた、きっと恐ろしいことになっている結末ではないが、
かつてあった要塞がどのように生まれたかについてのヒントを与えてくれた…

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1050年の日記より

Graniteの月 1050年

”鉱夫ギルドの代表に率いられ、我々は鉱山に向けて出発した。
自分はこれまで遠征を何度も成功させてきた、と言う彼の助言に従い、
最小人員で行くことにした。鉱夫1人、木こり1人、農夫2人、それと指物師が少し。
彼は荷物に沢山の肉、それと(私の大好物である)酒、種、
それと彼は犬猫を連れて行くよう勧めてきた。
犬はこれまで何度も大型の野生生物を追い払うのに役立ってくれたそうだ。
また猫は屋内での暮らしをより快適に、そしてネズミと無縁にしてくれるそうだ。
味についてもどうこう言っていたような気がするが、まあ聞きちがいだろう…。”


”新しい要塞建設地はまったくどこの尻の穴だとか言い様がない。
近くの文明(そう呼べるのなら)は北東にあるゴブリンの砦くらいだ。
だがギルドの男は、貴金属資源の調査を行った結果ここがベストなんだ、と断言している。
また近くに河があるが、それはつまり地下にも水脈があるということで、
それはつまり、一度地下に入れば苦労なく畑を作れるということだ。”


”もちろん、彼は去る直前までこの土地の名前を言い忘れていた。”


”そして「すぐ戻るよ」という調子でさっさと帰っていった。あほ貴族め。”

”だがとにかく、始めるしかない。荷置き場を指定し、
木を何本か切ることと、河まで掘り進めることを指示した。”


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同月
”それにしてもこの辺りは象だらけだ”


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Felsiteの月 1050年

”河に当たった。幸運なことに低い所にあった。
洞窟を水に沈める話は何度か耳にしていたが、そうならなくて良かった。
畑作りと同時に、他の部屋を掘り始めた。”



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Hematiteの月 1050年

”何ヶ月か経ったが、どうやらやっていけそうだ。
畑が出来たし、とりあえずの寝床も出来た。
食堂にはそこそこ良い椅子もある。

罠も幾つか仕掛けておいた。
なんでか知らないが皆は罠が好きらしい。
何時間もじっと見ていることがある。

河についてはまだ何事もない。象もおとなしいものだ。
いや、おとなしすぎる。連中は河の向こうから、
きらめく牙の向こうから、ビーズのような目でこちらを見ている。
象は泳げないんだよな?”



――ページはここで破れ、次に読める所では秋になっている

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”商人たちが象をかわそうとしている。
こちらから出せる物は石のブロックが10個とネズミの頭蓋骨しかない。
まったく硬貨を作らねばなるまい。
交易所を作ることにしたのは良いアイデアだったと思うが、
連中がここに来るか皮の厚い連中に食われるかする前に完成するかどうか。”


”なぞなぞ。へなへなで、ガリガリで、ゴブリンと戦い、山と戦い、またゴブリンと戦い、果てには象の群れに襲われてまで、チーズと布きれ見せに来るモヤシってなーんだ?答えは商人。
自分の耳すら食べようとしてたやつが居たが、あいつらどうやって出て行くんだろう。
それはとにかく、ありがたいことにガラクタを買ってくれるほどのアホウだった。”


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Timberの月 1050年

”秋も終わりに近づいてきた。
冬が殺しに来るまえに、我々の状態を検分しておくのがいいだろう。
寝室と食堂が完成した。酒が残り少ないので、蒸留所を作った(あんなに一生懸命働く皆の姿は初めて見た)。肉の解体場を作ったが、解体を見て肉が食べたくならないように、ドアで仕切りを作っておいた。
河でゾウに石を投げるよりはここに集まれと、彫像を置いた庭も作った。
犬の飼育場を作ったので、訓練が出来るようになった。
農夫の一人が食堂の床を磨いている。拾い食いをしているんじゃないだろうな。
畑は人手不足だが、食料は豊富にあるから特に心配はしていない。”

”心配なのはむしろ野生動物だ。どうも静かすぎる。きっと何か企んでいる。”


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(Part4につづく)

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